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BECK/MODERN GUILT

10曲、34分02秒
今のCDアルバムにしてはあまりにも短い。
でも考えてもみましょう。昔のLPなら普通の長さの部類。
僕は思う。CDになって曲の多さがミュージシャンにとって一体全体どうだったかって・・・
作った曲が多いから全部入れちゃおうなんて軽い感じがなかったか・・・
曲数を多くするために無理して作った曲はなかったか・・・
ということで、今回のBECKのアルバムはしっかりと凝縮されている。狙いがしっかりしている。
無駄なものは全てそぎ落として・・・
実際、彼自身、常に「この曲のどのパートを取り除けるか?」って自問している感じだったという。
「今回、僕はロック・レコードを作りたかったんだ」「ただ今の時代にロック音楽をやるって、すごく難しいんだよ・・・」
たしかに今までの誰かがやってきたようなただ売れ筋のものをやるならまだしも、本当の意味でのロックする曲を作るのは厳しい・・・それも傑作と言えるようなものは・・・
そこで今回彼が取り組んだのはサイケデリックな世界。
どの種類にも属さないサウンド・・・実際、聴いたような聴かないような・・・そんな音。
「これはこのカテゴリーだね」「この曲はあの曲に影響受けてるね」とか思わないと安心できない・・
個性個性と言いながら・・・どこかに属さないと不安で仕方がない・・・そんな私たち人間の不条理を救う。
彼は言う「人が音楽を聴くのは、そこに避難場所を作っているんじゃないかな。そう、僕らに残されたパワーは、ホントそこだけだから・・・」
30分は短い・・・・・・・でも漂える。