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パットメセニー/ファーストサークル

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 ギターというのは少年にとって、少女にとってのピアノと同じように、ちゃんと習う習わないということはさておいて、ある意味一番身近な楽器で、ふと手に取って爪弾いてみたい楽器ではないでしょうか。

 僕も中学でフォークソングに出会い、陽水や拓郎、かぐや姫やチューリップなどをギター片手に下手な歌を歌っていたものです。

 ロックの世界に入り込むと、さすがにギターソロなど弾けるわけがなく、わけもなくただ真似しながら弾けたような錯覚を持ちながら、レコードをコピーしていました。

 ブライアン・メイ(クイーン)の華麗なフレーズ、アンディー・ラティマー(キャメル)の泣きのギター、スティーブ・ルカサー(TOTO)の多彩な技、ジョージ・ベンソンのメロウなスタイル。まだまだ数え切れないほどのギタープレイヤーがいて僕をグイグイ引き込んでいきました。

 ここに挙げるパット・メセニーも13歳から独学でギターを始めました。やはり天才です。ジャズをベースにフュージョンの世界に独自の哲学をもちこんだのですが、特筆するのは、やはりギターシンセサイザーとの出会いと彼の持つ変調と変リズムの組み合わせの妙でしょう。(そう言えばブライアン・メイもクイーンのアルバムでギターシンセを多用していろんな音を出してましたね。)

 変調や変リズムが絡まり、ややこしくて聞き苦しくなるような曲をギターシンセと彼のテクニックによって、なめらかで心に馴染んでくる心地よさが生まれています。

 このアルバム名にもなっている曲もリズムパターンが3-2-3-2-2-3-3-2-2で時々4/4や3/4もまじっているのですが、そんなことも感じさせない曲作りとなっています。

 そして彼の一連のアルバムのジャケットのデザインがまたいいんです。パステル鉛筆で落書きしたような感じで曲の雰囲気をよく表しています。

 じっくり聴くよりは流して聴いて、時々聞き惚れて、ときどきアッと思う。そんなアルバムです。
 

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